こんばんは BFNです。
本日、3度目の時計修理技能検定1級 実技試験でした。
朝の移動時からすんなり行かないことばかりでしたが
例年と比べ天気も良く、積もった雪もすくないため
楽には移動できたかな。
トラブル有りだったので、ふつーの時間帯で受験会場に到着して準備開始。
まぁ、いつもが早すぎたのか。
試験前の説明で、以前受けた時との変更点がちょいちょいある。
これもいつも通り。
・巻真のみ再支給ありは同じ。 ただし、2回目の支給は、減点対象。
・課題時計はバンド付きで支給も一緒。
・去年同様ドライヤーの使用についての注意あり。
温風使用禁止で冷風で使用すること。
(一人だけ使ってた)
・あと、退室時は工具の整理程度にとどめて
工具箱には仕舞わないこと。 理由付きで解説があった。
それと今年は、今日が初日だったっぽいけど
例年と違って、受験者は全員1級受験者。1日に集めたのかな?
18席に対して、リストは17名。
服装からセイコー系7名、シチズン系5名、オリエント系?1名
一般3名、欠席1名 ってところか。
ちなみにリストは、A甲7名 C10名でした。
キズチェックをして書き込んだ後、
いつも通りクオーツから手をつけて
巻真の交換作業始めたら、違和感が。
・・・首振り個体だ・・・
しまった。 チェック用紙に書き込んでない。
このままでは、作業責任にカウントされる。
まさかと思い、機械式の方を歩度測定してみると
1.4msec 文字板上+7秒/day !?
え? 拘束角とか間違ってないよね?
と、思わず確認してしまった。
試験用の時計は、市販品そのまま持ってくるので
ここまでズレてるものは無いはずなんだけど・・・
これが噂に聞く「ハズレ個体」か OTL
しかも二つとも・・・
これで、今年はバラシて組んで終わりとは行かなくなりました。
ま、練習はしてきたけど。
経過時間的に
0時間30分 巻真交換
0時間40分 クオーツ分解確認
1時間30分 クオーツ各測定値書き込み
2時間00分 機械式分解確認
・・・
4時間00分 機械式歩度調整終了
4時間20分 課題提出
例年では時間的余裕を作るため、手早く作業することを意識してたが
今年は、一手ずつ丁寧にやってみました。
そのかわり、想定外のトラブルには時間的対処する余裕は無いですが
どちらのリスクが大きいか悩むところだ。
丁寧さと速度の両立が理想なんだけどね。
竜頭の首振り修正と機械式の組み立てに時間を割きつつ
洗浄にも時間をかけたが、仮組みしてみても
機械式の方は 1.4msec 文字板上+6秒/day 。
・・・かわってない(当たり前か) 振り角は少々増えましたが、
これでは課題の達成数値から外れてるので提出できない。
まぁ、練習もしていたし、歩度調整用に道具も作ってきたので
最終的には 0.1msec 文字板上+0秒/day 文字板下+4秒/day
まで調整して提出です。
ホントは文字板上の方を進み調整して出したかったけど
もう一回分解する余裕は無かった。
今回も途中何回か、部品が跳びましたが
先日画像を載せた双眼顕微鏡と合わせた
部品跳ばし対策が機能してくれたので、問題なし。
その代わりと言ってはなんですが
前の席の人が、1時間30分経過した辺りから
しきりに床に這いつくばって部品を探していて
1時間以上探し続けてたのが気になってしょうがない。
また、シチズン系の内の1人も
部品を落として見つけたが、踏んでしまったとのこと。
やっぱ部品跳ばしは確率的に起こり得るものなんだよなー。
一般受験者っぽい人が、作業台を持ち込んでいて
周りに布とか張って対策してたのもそれ。
帰り際に「撮影させてください」とか言われてた。
私も参考によく見せてもらった。
その一般受験者っぽい人は、
しきりに試験官に質問を繰り返していましたが
その内容は、初めての受験らしい内容だったので
心の中で「うんうん。 それは聞かないとわからないよねー」とか
同意してしまった。
消費電力数値は、持ち込んだ測定器で測った数値じゃダメとか
耐震装置の分解と注油についてとか
保油装置の分解についてとか
試験官が答えられない内容もあったので
大丈夫だったのだろうか。
(内容によっては返答してはいけないものもある)
今回は席が一番後ろだったので、
試験会場で起きたことがよく見えましたが、
一方で、後ろに控えていた試験官に最後までガン見されたので
落ち着かない受験でした。
合格発表は来月の3月11日です。
それまでに、今回新規に導入した工具とか
新しい業務についてとか、信州の匠についてとか
ネタにできたら良いですね。
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