そんな盛岡からこんばんは BFNです。
さて、時計関連ネタで エピラム処理液の続き。
書ける内容はブログと並列しておこうかね。
前に「メービス 8941」を購入した後、色々準備を続けていますが
その中の1つとして、ちょいと調べ物と情報提供から
メービス 8941のデータシートとテクニカルシートを入手しました。
成分がバッチリ書いてあります。
曰く成分は2種類。
1%>として フルオロポリエステル これが撥油剤成分か。
99%<として パーフルオロヘキサン こっちは溶剤ですね。
表記は1%より少ないとなっていますが、おそらくかなり「薄い」でしょう。
正確な数値は表記義務は無いので、こういう表記になっています。
ポリエステルってことは、高分子化合物ってことか。
比較的低分子だとは思いますが んー、この辺は予想外。
(単分子だと思ってた)
とりあえず メービス 8941 はステアリン酸不使用の
フッ素ポリマーエピラム処理液ってことでファイナルアンサー。
やっぱり時計業界の主流はフッ素エピラムということで。
ここで化学屋的視点を少し。
溶剤のほうに注目します。
この「パーフルオロヘキサン」ってのが ある意味主成分なわけで
そのすべてが蒸発してしまうとしても、コストを決める要素としては
一番大きい物になっています。
んで、価格をちょいと調べてみると 試薬レベルで2級の濃度低めなヤツでも
100gあたり 1万円〜1.5万円くらいします。
つまり メービス 8941の価格のほとんどは、この溶剤の占める価格で
試薬ではなく工業品レベルの大量購入品からの小分けだったとしても
実はボッタクリ価格ではなく、比較的良心的な価格だったという話。
ま、なぜこの溶剤をチョイスしたのかというツッコミ所はあるにしても
これである程度の評価基準はできました。
また、フッ素系薬品はどうしても入手しにくいので
ステアリン酸エピラム処理も捨てがたいということを再認識できます。
というわけで、現在資材を購入中。
ステアリン酸は入手しました。
溶剤はアルコール(IPAとメタノール)、ベンジン、ハロゲン溶剤2種 調達中。
テストピースとして銅板入手済み
(ホントは鉄系にニッケルメッキ品が、地板想定で良いんだけどね)
フッ素系撥油剤は2種調達中です。
これらを使って、ステアリン酸エピラムの条件有意差と
廉価版エピラム液の作成お評価をやってみようと思います。
追加で試薬瓶とシャーレが揃ったら、実験開始です。
続きは[webChronos]でっ!(笑)
実験結果が気になるぅ って方は↓クリックよろしくです。


自分も時計関連の勉強をしているものなのですが
記事に書かれているエピラム液について
作り方や
詳しい情報が欲しいです
良ければメール頂けると助かります
記事中にある自作エピラム液に関しては
[webChronos]の方でちょっと書いてたんですが
液滴の接触角度を中心とした評価方法に難点がありまして
「どうやってメービス 8941と比較しようか?」
って段階で放置状態になってます。
その後の他方との対話から、
とりあえずオイル垂らして外観比較で良いのでは?
ってことになりましたので
引っ越し等落ちついたら実験再開して記事にしてみようと思ってる次第です。
余裕があったら、ステアリン酸機能膜についても
実験してみようと思いますので
合わせて気長にお待ちくださいませ。