2012年11月01日

【日記・時計】 時計修理のお仕事(3?)

 というわけで、今度は腕時計の修理です。
こんばんは BFNです。


 対象はシチズンのwiccaモデル。20121101_1.jpg
シンプルな定価1万円くらいのヤツで、5年もの。

 最初は 「電池交換だけお願いします」
って感じだったのですが
「秒針がずれてるんですけど、どうすれば良いですかね?」
とのこと。
 見てみると、確かに1/4秒ほど「針ズレ」がおきてる。
買ったときかららしい。
これは確かに気分が悪い。

 正規店での購入の場合は、その場で確認できたら
その場で直してもらうか、ズレてないものを出してもらうかできますが
それ以外で購入した場合、たいてい修理代がかかります。
どこでズレたか証明できないしね。
でも購入時に気がつくかどうかは 微妙なところでしょう。

 というわけで、今回は 電池交換+針ズレの修正です。


 まずはバンドを外して裏蓋をはずして20121101_2.jpg
電池の型番を確認。
バンドは圧入ピン、裏蓋はこじ開けタイプです。
電池は一般的なヤツですね。
近所のホーマックで
同じ型番のものを買ってきてもらいます。
前回の電池交換から2年くらいしか経ってないそうだけど
この電池容量なら、そんなもんでしょ。


 同じ机の上なのに、20121101_3.jpg
ライトの反射にピントが合うと暗く写るなー。

 ケースからモジュールと文字盤を取り出して
双眼顕微鏡を使いながら、
秒針を外し 付け直します。
カレンダーとかは無いので、位置あわせだけです。

 ついでにケース、竜頭、バンドをクリーニング(拭上げ中心)
竜頭のグリスアップと裏蓋パッキンの交換までやっちゃいましょう。
サービス サービスゥ。


 裏蓋挿入器でパチンと入れます。20121101_4.jpg
裏蓋挿入器は 安物ですが、これで十分。

 今回は電池買ってきてもらったし、
パッキンは私のデッドストックだったので
まー・・・ プライスレス。


 ここで小ネタを一つ。

 量販店などで、電池交換をしてもらうときに注意したいことの一つに
「指サックの有無」があります。

 私らは、指導を受けたときには
「指サックをしないで電池交換する人は素人なので
 裏蓋開けられる前に 作業を断っても良いレベル。
 場合によっては、裏蓋を閉める前に電池周りを拭いてもらうのが良い」
とか言われてます。

 電池や電極に指紋が付いてると、後々錆びの原因になるので
それをやっちゃうのは、指導を受けていない素人さん。
ということなそうな。

 そこばっかり見るのもどうかと思いますが
時計店の人でも、その辺知らない人もいますので、一つの指針にしても良いかと。

 ちなみに時計修理技能士の実技試験では、
最初に装着で一回。
部品洗浄後に気持ちを切り替える意味でも一回。
巻き真削った後に、キズ対策のため一回。
(指に金属粉末が付いてたら、ガラスなどにキズが付く)
最後に綺麗に拭き上げる前に一回。
 頻繁に指サックを交換してました。

 私が使ってるのは、
船堀ゴム製 パール工業用指サック ウス 口切 粉ナシ 1000本入 3-A
一択です。

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 使い捨てにためらいが起きないのがよろしい(笑)

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posted by BFN at 18:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事> 時計やおよろず | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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