こんばんは BFNです。
さて月一連載みたいになっちゃってますが、今回はメンテナンス編です。
ホントは柄糸(ツカイト)バラして、
柄周りの金具単品までもっていこうかとも思ったんですが
そこまでバラすのは、必要な人が限られるので
一旦ルート分岐して、メンテナンスルートに入ります。
まずは、これまでの分解の逆手順をとって組み立てます。
メンテナンスといっても、刀身の手入れか柄糸の交換くらいしか無いんで
柄糸の交換は改造ルートで一緒に説明することに。
手順的には、柄に茎(ナカゴ)を嵌め込み、目釘穴を合わせて
目釘を 方向を合わせて打ち込みます。
このとき、各部品の裏表を間違えないこと。
目釘穴をしっかりあわせること。
などに注意です。
組み立て終わったら、刀身のお手入れに入ります。
通常の日本刀、居合い刀などでは
古い油を拭いとって新しい油に塗りかえ、刀身が錆びないようにしますが
基本は一緒です。
よく時代劇なんかで見る、粉みたいなもの(打粉)をポンポンと付着させて
紙で拭い取っている動作は、古い油を拭い取っている段階です。
模造刀は、購入段階で刀身に さまざまなものが付着しています。
とりわけ着いてるには、研磨剤。 次に指紋等の皮脂。
これらは邪魔なので取り除いておきたいところです。
ここで洗浄液として使うのはアルコール。
道具の説明時に書きましたが、私のお勧めは
メタノール95%以上含有の 燃料用アルコールです。
理想的なのは、ホントはもっと別物だし
消毒用アルコールじゃダメなの? って思うかもしれませんが
油関係の除去には、経験上エタノールよりもメタノールの方が洗浄効果が高く
水分の少ない方が、ちゃんと除去できます。
ま、アセトンの方が良いんでしょうけど、臭いが嫌って人もいるだろうし
諸々の条件、洗浄力・価格・毒性・乾燥性などの観点から
燃料用アルコールをお勧めします。
布巾にアルコールを染み込ませて、白い曇りが無くなるように拭きます。
見た目きれいなら、一度アルコールを塗りつけて乾かす感じで良いでしょう。
布巾を換えて、乾拭きして仕上げます。
今度は保護剤としてシリコンオイルを塗ります。
刀油の代わりですね。
ミシン油とかでもかまわないのですが
オイル自体の腐食性や価格なんかの条件から、
シリコンオイルをお勧めしておきます。
揮発性と書かれていない潤滑用のヤツが良いです。
画像のスプレータイプで1本200円くらいからありますので
比較的入手しやすいです。
アルコールの時と同じように、
布巾にオイルを染み込ませて、刀身に塗りつけます。
今度は、刀身に着いているか着いていないか
見た目ではわからないくらいで
触って初めて 薄ーく着いているのがわかるくらいが良いです。
刀身に薄くスプレー噴きしてから、乾拭きで 拭き取っても良いです。
極力薄く、でも全面に着いてる。
そんな感じを目指しましょう。
ここまでしておけば、亜鉛合金が腐食することは ほとんど無くなります。
それでも多湿条件とかではダメですけど。
外で使用するごとに、
上記のアルコール拭き取り&シリコン塗りつけをしておけば、結構安心です。
次回 柄糸の交換 やってみましょう。
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