こんばんは、BFNです。
さて第5回。 柄(ツカ)から茎(ナカゴ)を抜いてみよう。
これも安っすい模造刀の特徴ですが
茎を柄に入れるとき、強引に叩き入れている場合が多いです。
容易に刀身が抜けないようにするための安全策でもありますが
まぁ 工程削減でしょう。
どうも造りを見てみると、本来の刀と異なり、柄に茎を叩き入れてから
まとめて目釘穴を開けているようです。
調整の必要が無い分 容易に抜けないわけです。
なので、柄から茎を抜く時は相当な力が要ります。
今回は、抜き方を2種類紹介ということで。
一つ目の方法は 力技。
撮影協力 近所のオタでニートのかずぃ君。
画像のように持ち、脇を締めて固定し、
柄を「前」に引っ張りながら「上下」に振ります。
ちょっとでも柄が動くようなら
繰り返しで抜くことができます。
けっして表裏方向に振ってはいけません。 ぶれてもダメです。
多分取り返しがつかなくなります。
二つ目の方法は 道具利用で。
画像のように鍔に厚めの当て布をして
刀身を上にして持ち、
当て布の上から鍔をハンマーで叩きます。
思いっきり叩くと鍔が歪みますのでやめましょう。
接着して無い限り 繰り返せば抜けてくる。
・・はず。
(接着してても抜けるけど)
力加減は・・・
20cmの高さからの自然落下ハンマーの2倍〜3倍くらい
(わかりにくい)
柄を上にした方が持ちやすいかもしれませんけど、私は痛い思いをしました(爆)
非力な女性だと、こちらの方法なんだろうなぁ。
鍔の全周をまんべん無く叩く感じでやりましょう。
上下方向のみで叩くと抜けやすいですが
鋳物の鍔が耐えられないことも有るようです(叩きすぎ?鋳物って変形しやすいです)
一度柄から茎を抜いても、元に戻すときに苦労します。
なので私の場合、ここで一度「調整」を入れます。
具体的には、柄の中をのぞいてみて
茎が引っかかっていた部分は、
プラスチックが削れてたり
つぶれてたりしていますので
茎のその部分にヤスリをかけて
抜き差しやすいようにしてしまいます。
そんなことをしなくても、
10回程度分解−組立を繰り返せば、それなりに緩くなりますが。
元には戻せなくなる工程なので、詳しくは書きません。
↓ 程度で。
茎ではなく、柄の中の方を削った人がいますが「その手があったか!」
と一瞬だけ思いました。 やらないけど。
(理由は自分でやってみて体感しましょう(意味深))
この模造刀の場合、柄(ツカ)の中を覗いてみると
左上図の赤丸3箇所が強く削れていたので、そこが当っていた場所と判断し
上(峰側)は表裏方向 合わせて1mmほど薄く(表0.5mm、裏0.5mm)
下(刃側)は上下方向で 1mmほど削りました。
何度か抜き差ししながら、「ちょっとキツイけど素手で作業できる」ってとこまで削りました。
削りすぎると、組み立ててもカチャカチャ動くようになってしまうので、削りすぎには注意です。
参考になった。続きが読みたい。 と思ったら ↓ クリックよろしくです。
【コスプレ用造形> 模造刀の分解・手入れ・改造の最新記事】
これって、二度と分解しない場合も削ったほうがいいのでしょうか?あと、戻す場合も教えてもらえるとありがたいです。
>二度と分解しない場合
個人的には、そのままで戻せるかどうかでの判断で良いかと思います。
おそらく そのままもとに戻す場合、
叩き込むような作業が必要そうなら、削って作業を安全に簡便にできるように。
そこまでしなくても戻せそうなら、削らない。
元に戻す作業は、基本的に逆順の作業でできるかと。
茎に鍔を嵌めて(表裏間違えないように)
茎を柄に入れて、目釘穴を見ながら位置合わせ。
目釘穴が 柄表−茎−柄裏 で揃ったら目釘を差し込んで固定。
って手順ですかね。
茎を柄に入れたとき、きつくて目釘穴がそろわない場合
上記のように茎を削るか、
何か硬い土台に布なんかの干渉物を引いて、
切っ先を上にして柄頭を強めにたたきつけるようにすると
徐々に茎が柄の中に入っていくこともあります。
丁寧に説明していただきありがとうございました。
また、質問してしまったらごめんなさい。