こんにちは BFNです。
思わず一ヶ月開きましたが、続きと言うことで。
今回は目釘抜きのお話。
実のところ、刀のメンテナンス用具で目釘抜きは売ってますが
ちゃんと作られた刀か、調整された目釘でないと
この道具では、かなり抜き難いです。
というわけで、ここでは割り箸を使って「目釘抜き」を作ってしまいます。
一本作っておくと、他の模造刀にも使えるし意外と長持ちします。
安っすい模造刀には、
そんなことは無いかもしれませんが
目釘には、柄(ツカ)の表と裏に合わせた
「約束」があります。
通常、目釘には軸方向に沿って
傾斜が設けられていて
柄の表から裏に向かって楔(クサビ)になるように入れてあります。
なので、これを抜く時には、反対方向の裏から押して(叩いて)
表に抜くという お約束です。
したがって目釘自体にも表裏の方向があります。
まず目釘抜きを作りましょう。
前回紹介した竹箸を10cmくらいで切断し、
切断面を目釘に当てながら
カッターで目釘より若干細くなるまで削ります。
目釘より直径で0.5mm細く、
長さ10cmくらいでしょうか。
これを「目釘抜き」とします。
四角くなっている「割箸の割る部分」を残しておくと 釘のようにハンマーで叩きやすくなります。
模造刀の目釘は、滅多なことでは緩まないように
強引に叩き入れている場合が多いです。
柄(ツカ)の裏側から、目釘に「目釘抜き」を当てて金槌で叩きましょう。
この時の注意点は二つ。
・一つは、目釘の角度に合わせて叩くこと。
そうしないと目釘が壊れる場合があります。
・二つ目は、模造刀の下に、
重ねた新聞紙や布などを敷きましょう。
床の上で作業をして、目釘を叩いた衝撃で床が凹んだ。
なんてことになったら、目も当てられません。
目釘が全部抜けきるまで叩かなくても良いです。
それと、抜いた後、目釘の表裏がわからなくなりそうなら
叩く前に、鉛筆で表裏がわかるように印をつけておきましょう。
次回 柄(ツカ)から茎(ナカゴ)を抜いてみよう で。
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