こんばんは BFNです。
というわけで不定期連載第1回です。
ざっと調べた限りでは、「刀」「真剣」「居合い刀」などの取り扱いを扱うページは、
比較的容易に探しだせるようですが、
その作業を「模造刀」「美術刀」に当てはめた時、必ずしも同じように行かない。
または失敗することも多いようです。
その辺りの情報を、自分の知識内で「補正」して扱える人は良いのですが、
初めて「模造刀」を扱う人にとって「補正」するための知識を集めることは
結構な労力だったりします。
と、いうわけで
そういう人たちに対しまして、多少でも手助けになればなー と、思い
私が行っている「模造刀」の取り扱い方を書き連ねてみようかなぁと。
とりあえず正しい情報ばかりではないので、以下読んでみても
自分なりの方法で試してみることをお勧めします。
なお、専門用語は使いますが、専門の道具や材料を なるべく使わずに
一般で手に入るものを中心にレポートを作成します。
そのため、専門の道具なんかを使って行っている私の実作業とは
多少異なる部分もありますので、
その辺も含めて全体的にツッコミは無しでお願いいたします。
(質問いただければ答えられる範囲で回答しますが)
まずは今回、前提条件設定。
以後の説明を円滑に進めるために 前提条件の設定をば。
これから扱う模造刀は、
おそらく現段階で一番入手しやすい
価格帯が3000円〜5500円の
刀身が亜鉛合金製のものです。
外観上の判断基準としては、
全長が100cm前後 刃渡り70cm前後、重量900g〜1200g
握る部分(柄)の下地がプラスチックでできています。
所謂「黒石目」と呼ばれる仕様です。
んでもって、大事なことを一つ。 この仕様の模造刀は元々
『 分解できるようには出来ていません。 』
メーカー推奨の取り扱いは 『 分解しないでください 』 です。
いきなり本レポートの腰を折るような事ですが、
これを踏まえていないと色々失敗しますので気をつけましょう。
しかしながら、この模造刀をコスプレに使おうとすると、
どうしても「それでは困る」段階が発生します。
具体的には鍔の交換とかです。
ちなみに「真剣」は言うに及ばず「居合い刀」などは、このようなことは無く
ちゃんと刀身むき出し状態にまで分解できます。
そういうことなので、以下これから書く内容を実行する場合は、
『 あくまでも自己責任で、自分の裁量の範囲内で行ってください。 』
模造刀には個体差もあります。 材料違いやメーカーの違いもあるでしょう。
ですので、このレポートの通りやったのに、「結果が違うじゃないか」とか
「壊れて元に戻らない。どうしてくれるんだ」とか
「弁償しろ」とか言われても 実行してみての責任は取りませんので、
あくまでも自己責任で、です。
また、ほとんどの人の場合、すべての工程を実行する必要は無いかと思われます。
自分の目的に合わせた作業を実行してください。
んで、ここでの方向の呼び方について。
柄の画像で見えている方、
縁付近の柄糸の巻き始めが見える方ですが
こちらを「表(オモテ)」。
反対側の柄糸がねじれている部分から始まる方を「裏(ウラ)」とします。
中段に構えた時に、左側にくるのが表、右側にくるのが裏でしょうか。
また、峰側を「上(ウエ)」、刃側を「下(シタ)」と称します。
次いで、柄頭の方向を「前(マエ)」、鞘または鐺の方向を「後(ウシロ)」とします。
ふつーは、こんな呼び方はしませんが(柄の表裏はありますけど)、
説明する便宜上 方向表現は有ると便利ですので
こういう呼び方をしようと思います。
次回、各部の名称と部品構成についてー。
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